あたしが問う前に優空くんが口を開いた。
「そうですね…。どうしてこんなに人が少ないんですか?」
「んとねー、ここ一応芸能科だかさ!入れる人も規制されてるんだよー!」
規制…つまり入れる人が限られてるってこと?
さすが芸能科…。
徹底してるな……。
「どんな人が入れるんですか?」
「まずは、もちろんここの生徒!後は…芸能科に通ってる生徒の家族や親戚。もしくは同業者以外はだめって言ってたかなー…!」
「すごく厳選されてるんですね…」
「そりゃこうでもしないと、芸能科は大変なことになってるよ!!!!」
それもそうだよね。
何たってここは芸能科。
もちろん有名な人ばかりではないけど、それでも有名な人がいないわけじゃない。
一般開放にしてたら今ごろ、優空くんを探せてたのかも分からないよね…。
「なるほど…。芸能科も色々大変そうですね…」
「んー、そうでもないかも!僕は心音ちゃんといられればそれだけで幸せだし!」
「でも…あたしは何もしてないです」
「何言ってんの!いられるだけでって言ったでしょ?そばにいてくれるだけでいいって事だよ!」
「優空くん…ありがとうございますっ…」
「え!?なんでお礼?僕のセリフだと思うんだけど…」
困ったように笑う優空くん。



