【翔斗side】
「はい。次の人~」
心音ちゃんをちゃんと確認しつつ、寄ってくる女の子1人1人に対応するおれ。
こーなった原因は……
おれが心音ちゃんの頬にキスした事?
今は心音ちゃんとちゃんと文化祭を楽しみたいんだけど…。
こんな可愛い女の子たちを無下に出来ない。
なんてこんな事考えるおれは贅沢かな~?
心音ちゃんは何やらここで出会ったらしい女の子と話し込んでるし。
まだ時間はあるし。
大丈夫っしょ~。
それにしても心音ちゃんと一緒にいる女の子可愛いな~。
後で名前、聞いてみようかなぁ。
けど…心音ちゃんの友達みたいだし、聞くのは可哀想かな~?
まぁ、どっちでもいいや。
どうせすぐ忘れちゃうし。
おれの記憶にある女の子は今のとこ、心音ちゃんと………真莉愛(マリア)だけ。
まだ忘れられてないのか俺。
我ながらしつこいかな。
なんて。
今のおれには関係ないか。
「よし。君で最後かな~?」
「うんっ!サービスしてねっ」
「おっけ~」
無事、対応終了。
ってあれ………………。
心音ちゃんだいぶ待たせたかな。
悪いことしたな~…。
「………ごめんね?心音ちゃん」
そっと傍に寄っていき、謝る。
「全然大丈夫ですよ」
あっさり許してくれる心音ちゃん。
優しいな。