「そっかそっか。心音も色々苦労してんだね!」



「……あはは」



「でもまぁ…それは心音の負担にはなってないみたいだし!それどころか最近の心音は何だか少し明るくなったし。このまま頑張ってね!」



「うん、ありがとう…!」



「またバイトで色々聞かせてよね!心音、1人で大丈夫?あの先輩終わるまで待ってよーか?」



「ううん、大丈夫だよ。心配ありがとう。光紅ちゃんたち待ってると思うから…行ってあげて」



「わかった!じゃ、またバイトで!!」



「うん!」



汐梨ちゃんが見えなくなると翔斗先輩がいるだろう所へ視線を向ける。


汐梨ちゃんたちと話しながらも先輩の様子をチラチラ伺ってたあたし。


1人1人に器用に対応していて、一見遊び人に見える先輩。


だけどあたしは今

















──────先輩にある違和感を覚えていた。









─────そして、その原因は………。












あたしの頭には、1つの疑問が巡っていた。