黙って俺のモノになれ【上】



「汐梨ちゃん?バイト先で何かあったの?」



「あー…実は違くてさ(笑)光紅たちにはここでの事詳しく話してないでしょ?」



「あー…そうだね…。光紅ちゃんたちには男の子が苦手なことも話せてないから…」



本当は話そうと思ってたんだけど、転校の話が出て結局言えないままになったんだよね。


でも…2人もきっと何かしら思うところはあったんじゃないかな。


言えないままになってしまったのは申し訳なかったなぁ…。



「うんうん。だからね、あの2人の前じゃ聞けないなって」



「…うん?」



「あのさ…、そこの人だかりの中にいる人ってもしかして前言ってた6人の中の1人?」



「…あー、うん。そうなの…」



「はは。やっぱり!チャラい先輩、ってあの人だよね?」



「あはは……」



「性格はよく分かんないけど…本当イケメンだね~(笑)」



だよね…。


翔斗先輩だけじゃない。


性格に難ありな人もいるけど皆は本当にかっこいい。



「うん…」



「それにさっきね、心音が前言ってた人たち何人かにすれ違った気がするんだよね!」



「え?それって成田先輩たちのこと…?」



「うん、そう!あの6人の!1人は芸能科の建物に入っていったからモデルの人じゃないかなー。可愛い感じの子だよね?」



優空くんかな。



「似てる感じの子がいたら分からないけど…、たぶんその子かな?」