黙って俺のモノになれ【上】



俺のその言葉にやっと気づいたのか、心音ちゃんは顔を真っ赤にさせて



『っ、す、すいませんっ…!お、おやすみなさい…』



足早に俺の部屋を去っていった。



『本当、無防備すぎる…』




───────………





とか、






───────………




『心音ちゃん。熱は大丈夫?』



『…あ、なりたせんぱい…。全然、大丈夫です…………』



言葉と表情が矛盾してるな…。


これは相当熱が高いはず…。



『ごめん心音ちゃん。ちょっと熱測るね』



こうしてデジタル体温時計が示した数字は38.8℃。



『…すごい熱だ。冷えたまくらと冷えピタをもって来よう。確か俺の部屋にあったはず…』



立ち上がった俺の袖を、少しだけ掴まれる感覚がした。


驚いて袖を見ると、その犯人は心音ちゃんの手で。



『せんぱい…少しだけでいいんです…。そばにいてください………』



俺は動き出すことが出来なかった。


…もー、心音ちゃん。


可愛すぎるよ、君は……………。




───────………






とか…。


またそれを無自覚でやってるからどうしようもできないんだよね…。