黙って俺のモノになれ【上】








まさかそれを柊に見られてたなんて思いもせずに。



















「先輩すいません…。お待たせしました」



「あぁ。買いたいものは買えたか?」



「はい…!」



「じゃぁ行こう」



「はいっ」



数十分後、買い物を終えた柊と一緒に生徒会が活動している場所に向かう。


柊、本当に買い物したのか?


見たところ、何も持ってねーみたいだけど…。


って…俺が気にすることでもないか。





………それにしてもやたらと視線を感じるな。


もちろん…全て柊に向けての視線なわけだが。


本人は気づく気配もない。


今日知ったこと。


柊は結構無防備すぎる。


そこがまた可愛く見える原因なんだろうけど、この様子じゃ護衛がなかったら大変なことになってるだろうな…。


見ているこっちも、いい気はしない。






そんな事を考えながら歩いていると、生徒会室が見えてきた。



「ここまで来れば大丈夫だな」



「はい…。あの、ありがとうございました…!それと………………」



そこで言葉を中断し、何やら制服のポケットから包装紙をとりだす柊。


訳が分からず、ただそのまま柊を見る。



「……これ、たいしたものじゃないですけど。今日慰めてもらったお礼です…。本当にご迷惑をおかけしました…」



柊が取り出したそれは、どうやら俺へのプレゼントだったらしく。



「本当にいいのか?」



「はい…。気に入ると、いいんですけど…」



「じゃ、受け取っとく。わざわざありがとな」



ありがたく受け取った。