まさかそれを柊に見られてたなんて思いもせずに。
「先輩すいません…。お待たせしました」
「あぁ。買いたいものは買えたか?」
「はい…!」
「じゃぁ行こう」
「はいっ」
数十分後、買い物を終えた柊と一緒に生徒会が活動している場所に向かう。
柊、本当に買い物したのか?
見たところ、何も持ってねーみたいだけど…。
って…俺が気にすることでもないか。
………それにしてもやたらと視線を感じるな。
もちろん…全て柊に向けての視線なわけだが。
本人は気づく気配もない。
今日知ったこと。
柊は結構無防備すぎる。
そこがまた可愛く見える原因なんだろうけど、この様子じゃ護衛がなかったら大変なことになってるだろうな…。
見ているこっちも、いい気はしない。
そんな事を考えながら歩いていると、生徒会室が見えてきた。
「ここまで来れば大丈夫だな」
「はい…。あの、ありがとうございました…!それと………………」
そこで言葉を中断し、何やら制服のポケットから包装紙をとりだす柊。
訳が分からず、ただそのまま柊を見る。
「……これ、たいしたものじゃないですけど。今日慰めてもらったお礼です…。本当にご迷惑をおかけしました…」
柊が取り出したそれは、どうやら俺へのプレゼントだったらしく。
「本当にいいのか?」
「はい…。気に入ると、いいんですけど…」
「じゃ、受け取っとく。わざわざありがとな」
ありがたく受け取った。



