黙って俺のモノになれ【上】


次は………歩結か。


歩結は確かギリギリまで生徒会の仕事があるんだったよな。


なら、そこまで柊を送り届けよう。


そう決め、柊に



「そろそろ時間だ。歩結のとこに案内する」



そう提案すると。



「あ、あの……。その前にもう一つだけ行きたいとこ、あるんですけど…」



遠慮がちにそう言われた。



「あぁ。ならついて行く」



「すいません…」
















こうして柊についていくこと数分。


たどり着いたのはPTAがバザーを開いている体育館。


……………………ここに用があるのか?



「すいません。ここで色々見ててもらっていいですか…?」



「あぁ。分かった」



柊はすぐに人混みの中へ消えた。


あいつ…1人で大丈夫か?


でも、待っててくれって言われたしな…。


大人しく待っていよう。


こうして俺もその辺の店を見て回ることにした。









…ここ、“チップ”が使えるのか。


“チップ”とはイベントの時には必ず渡されるコインのようなもののこと。


チップの用途はイベントによって異なるが…、今年の文化祭ではバザーに目をつけたんだな。


ちなみに昨年は3年生の出しているお店で使用が可能だった。




バザーって言っても結構いいもの売ってるみたいだし…。


いい買い物場所だな。


そう思いながら俺はある店のネックレスを見ていた。