「…じゃ、俺はこっち」
西宮先輩が選んだのは………射的。
何だかイメージと違うけど…、自分で選ぶってことは出来るって事だよね。
「じゃ、次の人。1人5発です」
だけど、どこか半信半疑だったあたしは次の瞬間。
「───────す、すごい」
驚きの声を漏らした。
ま、まさか1発目で取っちゃうなんて…!
「そうか?こんなもんだ。柊はどれがほしい?」
それなのにこれが当たり前だ、とでも言うような先輩。
「…え、あの…。じゃああのぬいぐるみで…」
「分かった」
そしてまた1発で的中。
後の3発も見事的中し、百発百中で先輩の挑戦は終了。
何だか惨敗なあたしとは対極……。
でも本当西宮先輩、すごかった…。
あれをギャップって言うのかな。
そんな事を思いながらあたしは、西宮先輩の横顔を眺めていた。
だからあたしは気づかなかったんだ。
─────「あれ。心音?」
あの子がこの学園に来ていたことに。
「ん?なに?知り合い?」
「んー、ちょっと分かんないんだけどさ。似てるんだよね…中学の時の友達に!いや、でも男子といるはずないし。気のせいだと思う!ごめんね。行こっか!」
「もぉしっかりしてよ。──────叶愛(カンナ)」



