黙って俺のモノになれ【上】



その言葉にまた、涙が出そうになったけど


その涙を零すことなく



「…はいっ…!」



そのまま縁日を出しているクラスまで歩いた。


西宮先輩の優しさをしっかりと胸に抱いて。














☆*☆*☆*☆*☆














「……これ、やってみろよ」



「え…!あたしがですか?」



「あぁ」



再び縁日に戻り、中を見ていると先輩がそんな提案をしてきた。



「あの…あたし苦手なんです。…輪投げ」



「大丈夫だ。なんとかなる」



一体、何を根拠にそんな事が言えるんでしょうか…?



「……分かりました。どうなっても知りませんからね…」



こうして挑戦するも……………




「はい。参加賞の飴ね。またよろしくっ」



当然惨敗。


なのに西宮先輩は優雅に微笑んでる…。


……………な、何で…?



「…先輩、今の笑うところじゃないです…」



「あ、あぁ悪い。お前が可愛くてついな」



かーっと自分の頬が赤く染まるのを感じた。


それに首をかしげる先輩。



「柊?どうした?顔が赤い」



「…な、なんでもありません!」



「そうか。ならいい」



先輩の天然加減には少し参ります…。