黙って俺のモノになれ【上】



日向先生に連れられ、奥のソファーに腰掛ける。



「まず…桜河についてどれだけ知ってる?」



桜河について知っていること…



「……………………」



学校名しか知らないよ…!


どうしよう…………!



「その様子だと何も知らない様だね…」



「……すいません」



「いえ、謝らなくて大丈夫ですよ。それでは1から説明させてもらいますね」



そう笑顔で優しく話してくれる先生。



「はい…お願いします…」



「お任せ下さい」



そう言って一呼吸おいて、先生は話し始めた。



「まず初めに。桜河学園は元男子校です。そのため女子生徒はあなた1人となります」



…………………………。


今とんでもない言葉が聞こえた気がするのですが…。



「………あ、あたし…1人…?」



「はい。不便も多いかと思いますが、何かありましたら何でも私に言ってくださいね」



不便が多いどころじゃないよ………。


あたしこれからやっていけるのかな…。


男嫌いなあたしが男の中で。


案内してくれた男の人が言ってた“獣”ってこの事だったんだ…。



「柊さん?どうかされましたか?」



あっいけない…。


返事しなくちゃ。



「す、すみません。何も無いです…」



「そうですか?では続けますね。次に桜河は全寮制となっています。柊さんも今日家に帰って荷物を持ってきて頂いて寮生活を開始してもらいます」



ちょ、ちょっと待ってください…。



「ぜ、全寮制…なんですか…?」



「はい。そうですよ」



お、お母さん…。


あたし何も聞いてません…………………!