黙って俺のモノになれ【上】



「よく知ってんね(笑)それで…ここのオススメだけど。ワッフルが今のとこ1番売上いいかな。2人は何にする?」



「じゃー、それ2つで」



「さんきゅ」



翔斗先輩を放って、だんだんと展開していく朝霧くんと吉澤先輩の会話。


…って朝霧くん今2つって…


まさか─────────!!



「ほらよ」



やっぱり…。



「いえ、さすがに2つは………」



「お前俺がさっき言ったこと、もう忘れたのか?」



─────『男が差し出すもんは素直に受け取っとけ』



朝霧くんにそう言われ先程の言葉が頭をよぎる。


……もちろん、覚えてる。


だけど朝霧くんとあたしはただの同じ階で生活する寮仲間。


それからたまたま面倒くさい護衛をしてくれてる同じ学校の生徒。


それ以上でもそれ以下でもない。


なのに、お金を持ってないあたしのためにあれもこれもなんて……。


そんなの虫がよすぎるよ…。



「…あー、もう。めんどくせぇな、バカ女!」



無言をどのように受け取ったのか、朝霧くんは小さすぎず大きすぎずな声でそう言った。



「俺がやるっつってんだから受け取っとけっつーの。金の心配ならいんねぇし、お前にはデメリットなんか1つもねぇじゃねーか。何がそんなに嫌なんだよ」



「ち…違うんです……」



「何がどー違ぇんだよ」