「よく知ってんね(笑)それで…ここのオススメだけど。ワッフルが今のとこ1番売上いいかな。2人は何にする?」
「じゃー、それ2つで」
「さんきゅ」
翔斗先輩を放って、だんだんと展開していく朝霧くんと吉澤先輩の会話。
…って朝霧くん今2つって…
まさか─────────!!
「ほらよ」
やっぱり…。
「いえ、さすがに2つは………」
「お前俺がさっき言ったこと、もう忘れたのか?」
─────『男が差し出すもんは素直に受け取っとけ』
朝霧くんにそう言われ先程の言葉が頭をよぎる。
……もちろん、覚えてる。
だけど朝霧くんとあたしはただの同じ階で生活する寮仲間。
それからたまたま面倒くさい護衛をしてくれてる同じ学校の生徒。
それ以上でもそれ以下でもない。
なのに、お金を持ってないあたしのためにあれもこれもなんて……。
そんなの虫がよすぎるよ…。
「…あー、もう。めんどくせぇな、バカ女!」
無言をどのように受け取ったのか、朝霧くんは小さすぎず大きすぎずな声でそう言った。
「俺がやるっつってんだから受け取っとけっつーの。金の心配ならいんねぇし、お前にはデメリットなんか1つもねぇじゃねーか。何がそんなに嫌なんだよ」
「ち…違うんです……」
「何がどー違ぇんだよ」



