黙って俺のモノになれ【上】



「……はい。今日転校してきました…」



だけど、どんなにイケメンでも男の人は苦手です………。


できればあまりお話したくないんだけど…。


親切にしてくれてるのに無視はできない…。



「そうなんだ。不安だね…こんな獣だらけの学校に……」



……ん?獣って何だろう……。


動物をたくさん飼っているんでしょうか…?


でも、私立ならありえない事もないのかも…。



「……はい」



あたしはとりあえずそう返事をしておきました。





少し歩いていると、男の人は急に立ち止まった。



「ここだよ。職員室」



職員室も広いな…。


この人いなかったら絶対たどり着けなかったや。



「あ、ありがとうございました…」



「ううん。全然!あ、名前と学年聞いていい?」



「……柊 心音です。学年は……高1…です…」



男の人に名前教えることになるなんて…。


でも、もうきっと話すことないよね…!



「やっぱ同い年だ!よろしくね、心音ちゃん。それじゃ」



そう言ってその人は去っていった。