黙って俺のモノになれ【上】














「心音。もうこっちも余裕が出来てきたしそろそろ大丈夫そう。さんきゅ」



30分後、工藤くんからそう言われ、キリもよかったあたしは受付に戻ることに。



「それじゃあ、失礼しました…!」



「柊ー、まじありがとなぁ!」



「助かりまくっちゃった!!」



「受付も頑張れよ」



「心音ありがとう!!」



たくさんの感謝の言葉を背中にあたしは元の場所へ戻った。













「…よし、あと1時間もないし!頑張ろうっ」



受付に戻って一息ついた時。



「俺ら2人ねぇ~」



タイミングよく男性のお客様がきた。



「あ、はい!少々お待ちください」



そう言ってマイクに呼びかけようとすると…。



「はい、ストップ。中には入らないから俺らは」



「そういう事!そうじゃなくて、俺らが受付したのはおねーさん」



1人に手首を捕まれ、阻止されてしまった。


なにこれ…、こ、怖い…………。





2人がいつかの不良さんたちと重なって見える。


ど、どうしよう………………。



「あ、あの…、そ、それは出来ません……」



「えー。なんでー?俺らとあそぼーよ!絶対楽しいからさ」



「ほらほら、立って立って~。俺らと抜けよーぜ」



1度断ったあたしの手を取り、半ば強引に立たされるあたし。


抵抗するも、男の人の力に適うはずもなく。


怖くなってぎゅっと目を瞑った時。








─────「こいつに何か用ですか」