「あ、はい…!」
「んじゃ、うちら4人で」
「分かりました。ご来場、ありがとうございます…!」
お客様にそう言って、首元につけた小さな黒いマイクに向かって
“真人、4名様案内お願い!”
“りょーかい!!”
中で動き回っている真人に呼びかける。
最初これを渡された時はびっくりしたけど、使ってみると案外楽しくて…。
それに何だか刑事さんみたいでかっこいいなー…なんて。
ちなみにこのマイクを持ってるのは各時間に3人ずつ。
1つはここ…受付担当の人。
2つ目は接客担当の代表者1名…今で言うと真人。
そして3つ目は裏方…つまり料理担当の代表者1名。
そして今ここのマイクを持っているのは……
“…おい。今受付に人いんのかよ”
────────桐沢くんです。
“いえ。今ちょうど落ち着いてるとこですけど…”
“じゃー今すぐこっち来い”
“え、あの、人が来たらどうるんですか…?”
“自分で書いてください、とか書いときゃいいんじゃねーの?とりあえず、こっち人が足んねーんだよ”
“わ、分かりました”
返事をするが早いが、あたしは言われた通りに書き置きをおき、1年A組の隣にある家庭科室に急いだ。



