黙って俺のモノになれ【上】



1人くらいは知ってるかなって思って聞いてみたけど…。



「俺は知らないけど…。慧は?」



「俺ももちろん知らないし…。真人が知ってるわけないし…」



「ちょ、慧それ何だよ!」



「え、じゃあ知ってる?」



「いや、知らねーけど!」



「結局知らないじゃん!」



答えはでなかった。


本当何があるんだろ…。


真人と慧の言い合いを耳に入れながら、モヤモヤを消せないでいると。



「まー落ち着こうよ2人とも。春樹が自動販売機から帰ってきたら聞いてみよう」



一応学級委員だしね。


と今日も落ち着いている玲弥の声。


こういう所が大人っぽい理由なんだろうな…。


そんな事を思いながら玲弥たちに耳を傾けていると。



「悪い。待たせた」



春樹が帰ってきた。



「はーるーきぃぃぃ。お前に聞きてーことあるんだけど!」



「お前はいちいちうるせーな。いつの間にか人も減ってるし。で?何?」



そーか…。


春樹が席を立ってから皆が帰っていったから知らないんだ。



「皆今さっき帰ったばかりだよ。あ、それで、次の5時間目に何があるか知ってる?」



真人の代わりに尋ねる玲弥。



「何で急に5限の話?文化祭の話し合いだけど」



それに疑問を持ちつつも、質問に答える春樹。


そっか…!そんな時期だよね。


─────ん?でも。



「ただの話し合いで何でB組と会うんだよ!?」



そう、その事だよね…。