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『待ってよ、湊叶くん!!』
『待てねーし。おまえが遅いんだよ』
愛実と買い物に行った帰り道。
どうしても付いてきてほしいって愛実がしつけーからしょうがなく来てやったけど…。
女の買い物なげー…。
一つの店にどんだけ時間かかんだよ。
昼出かけたはずだったのに外はもうくれぇし。
『湊叶くんのけち!』
『いちいち優しくなんか出来るかよ』
『でもさ。私は他の子とは違うよね?』
突然、愛実が変なことを言い出した。
『…どーゆー意味だよ』
『どーゆー意味って…。そのままだよ?湊叶くんにとって私は特別だよね…?』
『あぁ…。まぁそーなんじゃねぇの?』
俺は何の気なしにそう返した。
『………………ない』
『は?』
『分かってない、湊叶くんは!』
何だよ、突然………………。
『何が分かってねぇんだよ』
意味分かんねぇし。
『どうして気づいてくれないの?わた…しは…………』
『…なるみ?お前何で泣いて………………』
『好きなの…!湊叶くん…。好き、なんだよ…小さい頃からずっと……………』
言葉を遮られた挙句、思ってもみなかった言葉を投げかけられ、俺は驚く他なかった。
『……なに言ってんだよ、愛実。本気かよ…』
『本気だよ。私はずっと…、ずっと湊叶くんだけを見てた。でも湊叶くんはちっとも私を見てくれなくて…。それでもいいって思ってた。でも………やっぱり湊叶くんの好きな人になりたいよ…。だめ、かな?』



