「冷てーな、湊叶は」
「別に。普通だろ」
「まぁまぁ仲良く!こーゆー奴ほど彼女出来ると人変わったりするんだよ。なっ湊叶!」
彼女出来ると人が変わる?
何が言いてぇんだこいつ。
そもそも俺は彼女なんか作る気ねぇよ。
「そうなのか、湊叶…」
「そんなわけねぇだろ、伊織。それと真人。俺の性格知ってんだろ?」
「知ってるけどよー!俺、お前が彼女いるとこはやくみてーんだよ!」
「んな事言われても無理なもんは無理」
「ちぇーっ!ま、期待してっから!」
「…勝手にしとけ」
絶対期待には応えらんねぇから。
その後も休みが終わるまでA組ですごした。
──────もちろん放ったらかしで。
☆*☆*☆*☆*☆
6時間目。
何の気なしに外を見ると、ドアを開けっ放しの体育館からバスケをしている生徒の姿が見えた。
そのドア付近で涼んでいる奴は…………真人。
って事はA組か。
それからぼーっと見ていると、真人たちのチームの試合が始まった。
……………7人。
真人と春樹。
それから…あの女と他4人。
女と一緒とか…真人と春樹も気の毒だな。
けど…バスケ経験者がいんのか?
真人たちのチームが断トツだな。
結局、6時間目の数学はA組のバスケ鑑賞で終わった。
「湊叶。明日体育あったっけ?」
「知らね。多分なかったと思うけど」
「そっか、さんきゅ。じゃ、また明日な」
「あぁ」
帰りのSHRを終え、明日の確認をして帰っていった伊織。
俺も帰ろうと席を立ったところで。
「あーおい。桐沢、お前今から帰るだろ。ちょっと手伝え」



