家も中2の頃引っ越してったし、今は前ほど頻繁に会ったりしねぇけど。
「あぁ、相変わらずだ。そっちの両親は?」
「こっちもかわらず元気だよ」
「ま、また近いうちに集まるだろ」
「それもそうだな。それより真人お前早く行かないと遅刻になる」
「うわ、それはまずい!行くぞ、春樹!じゃーな、湊叶!!」
「あぁ」
真人と春樹の姿はすぐに見えなくなった。
あいつらも……かわんねぇな。
たぶん、俺も変わってねぇんだろーな…。
特に何かが変わるような出来事もなかったし。
これからもきっとねぇだろうし。
俺には生まれた頃から“お父さん”と呼べる人がいない。
それに………親から与えられる“愛情”ってやつも、分からない。
けどそれで傷ついてきたわけでもねぇし、苛められてきたわけでもねぇ。
でも、だからかな。
同じように人への愛し方もわかんねぇ。
愛したいとも思わねぇ。
俺は、恋なんてものしたことがない。
けどめんどくせー男女のいざこざなんて望んでやりたいとも思わない。
ひねくれてるわけじゃねぇ。
これが生まれてきた頃からの俺なんだから。
だから、友達も必要最低限。
友情だって結局は“想いやり”。
そんなめんどくせー感情を色んな人に振りまけるほど、俺は人間できちゃいない。
女なんて、もっと面倒だ。



