そして扉を開けて、出ようとした時。
『……湊叶。これはまじな話。明日の担当、しっかり成し遂げろよ。湊叶は…どんだけ嫌でも約束だけは守るって俺は信じてるから』
優空に釘をさされた。
『あ、あと、自己紹介忘れないよぉにね~』
翔斗さんの声も耳に入れながら。
───────………
──────────で?
自己紹介?
そもそも自己紹介ってなんだよ…。
誰に向かってするのか教えてくれないとわかんねぇし。
そーゆーとこ抜けてんだよなぁ、翔斗さん。
ま、とりあえず。
普通科1のB、桐沢湊叶。
女や彼女に興味ねぇ、無関心な男子生徒。
………………これくらいでいいか。
どーせ誰も見てねぇし。
………そろそろ学校行くか。
俺は昨日の優空の忠告も気にせず、女をおいて1人で登校した。
☆*☆*☆*☆*☆
「お、湊叶はよー」
「あぁ、はよ。伊織」
学校につくと、伊織に挨拶をして自分の机に行き。
SHR始まるまで机に突っ伏して寝るのが俺の週間。
あぁ…さっきの伊織ってやつは俺の唯一気が許せる友達?
そう、唯一友達として認めたやつだ。
そんな奴の名は、工藤伊織(クドウ イオリ)。
伊織は奏夢たちとはまた少し違う。
奏夢たちは“友達”っつーより、“仲間”ってゆー方がしっくりくる…きがする。
ま、結論から言うと。
奏夢たちも仲間として“認めてる”。
それ以外のやつらは、ほとんど眼中にない。
まぁたまに例外もいるけど。
たとえば──────────
「湊叶ー!元気かー!」
「おい、真人。勝手に消えんなよ」
真人と春樹。
特に真人は小学校の頃から一緒だから、認めるも何も近くにいるのが当たり前って感じ。
んで春樹は…………………
「湊叶、久しぶりだな。お母さんは元気?」
俺の幼馴染だったりする。
ま、事情があって学校はずっとバラバラだった。
つまり学校が一緒なのは高校が初めて。



