たぶん俺、女嫌いってとこと冷たいってとこのけたら奏夢と似てんだよな…。
喋り方とか、口調とか?
自分でもそっくりだと思う。
けど、奏夢はああ見えて優しさもある。
俺にはそんなもんないけど。
だって、必要ねぇし。
……………けど、今日は確かに冷たすぎた。
いくら明日が嫌だからって、八つ当たりはねぇよな。
『それならいいけど…。根詰めすぎるなよ』
『すいません』
『別に謝らなくてもいいよ。湊叶はだいたいそんなかんじだし』
『それも言えてるっすね、歩結さん』
『奏夢はそうやってすぐ人を馬鹿にしない。だから優空と喧嘩になるんだ』
奏夢は黙ったまま帰る支度を始めだした。
どうせ何も言い返せなくなったから、とかそんな理由だろう。
プライド高いからな、奏夢。
──────────けど。
『おい奏夢。お前自分から残っとけって言っておいて自分は颯爽と帰んのかよ』
そこだけは譲れず、珍しく俺は口を挟んだ。
『……ったく。そんなわけねぇだろ!』
奏夢はそう言いながら、元いた位置に戻る。
本当、めんどくせーやつ。
『湊叶って本当たまーに喋り出すよね。基本喋らねぇのに』
お前らが話してる内容がくだらねーからだよ。
とはさすがに言えねぇ。
先輩もいるし。
俺、こんなだけど一応上下関係とかそーゆー礼儀はきちんとしたい方。
だから、けじめはそれなりにある。
『ただの気まぐれだから』
『とか言って、俺湊叶の笑った顔結構好きだけどな。滅多に見れねーけど』
『なに気持ちわりぃこと言ってんだよ。別にお前に好かれたくて笑ってるわけじゃねぇ』
『そんな事分かってる』
『けどおれも~、湊叶は笑えばもてるとおもうよぉ?』
『俺、もてるとかそーゆーの興味無いんで。それじゃそろそろ失礼しますね』
いうが早いが俺は立ち上がって扉へ向かった。



