黙って俺のモノになれ【上】










そしてそのまま俺のみ不参加のゲームが始まり…。


俺はいつものように横になった。


───────言っとくけど。


別に、寝てるわけじゃねぇ。



『また奏夢…………。お前、カードゲーム以外でも強いとかせこすぎんだよ!』



『んな事言ったってつえーもんはしょーがねぇだろ?』



『~~~~~っ。なんだよ、その上から目線』



『事実だからしょーがねぇだろ』



『また始まった…。よし、席替えだ。優空は楓の隣。奏夢は俺の隣に来て』



『じゃ、再開~』



こんな人たちの会話を横に寝れるわけねぇし。


ただ、することねぇから横になってるだけ。


どーせ、部屋帰っても連れ戻されるだけだし。


なら、ここで何もせず横になっとくのが1番。


俺だって最初からこんな冷てぇやつじゃなかった。


けど最近の話題はあの女のことばっかり。


そんなうざってー女の話ばっかしてると気分悪くなんだよ。


だから、今の集まりにはイヤホンと携帯必須。


これで音楽流して出来るだけ会話聞かねぇようにしてんだ。



『俺これ終わったら部屋戻る』



『楓さん戻るなら俺も』



『優空は残れ、強制だ。…言わなくてもいいと思うけど湊叶もな』



『何の権限があって奏夢にそんな事言われなきゃいけねぇんだよ!』



『いいから残れよ』



『分かったよ!』



『湊叶は?いいよな?』



『別に…。好きにすれば?』



帰りたい、と言ったところで帰れるわけでもないし。


急ぎの用事もねぇ。


だったらこいつらのしたいようにすればいい。



『湊叶どうした?何でそんなにイライラしてる?』



『確かに…いつもはこんな冷たくねぇよな。おかしいぞ、湊叶。何か変なもん食ったか?』



『奏夢に言われたくねぇよ。別に何でもないから気にしないでください、歩結さん』



冷たい…か。


それたぶん、明日が憂鬱なせいだ。


なんたって明日は…


やりたくもねぇ護衛の日だから。