黙って俺のモノになれ【上】


でも、こんなの分かってましたよ…。


だから………………



「あたし…ひとりで行くんで大丈夫です…」



教室出た時から覚悟はしてます……。


けど、桐沢くんから返ってきたのは想像もしてなかった言葉で。



「どこだよ、バイト。送ってやらなきゃあいつらがうるせぇんだよ…」



あたしはしばらく桐沢くんの言葉を理解出来ずにいた。



「…おい、聞いてんのかよ。お前」



「あっ…え…す、すいません…。えっと、いいんですか………?」



「人の話は一回で聞け。そうだって言ってんだろ」



なんだか分からないけど、ここは逆らわない方がよさそうです…。



「すみません…………」



「別に。早くしろ」



「…はいっ…!」



あたしは急いで桐沢くんの少し前に立ち、足を進めた。













「すみません、ここまでで大丈夫です…。ありがとうございました………」



会話はなかったですが………


無事、SKYにたどり着いたあたしは少し後ろを歩いていた桐沢くんを振り返ってそう言った。


すると何故だか桐沢くんは目を点にしてSKYを見ていて…………。



「ど、どうかしたんですか………?」



おそるおそる尋ねてみると。



「お前のバイト先ってSKY?」



「そうですけど…知ってるんですか…?」



「いや、別に」



少し言葉を交わしてそそくさとその場を立ち去っていきました。


一体なんだったのでしょうか…。


その日バイトが終わるまで考えたけど、結局答えは出ないまま、眠りにつきました。