黙って俺のモノになれ【上】


もう姿見えないし…。



「心音ちゃん?行こ?」



「あっ、ごめんね皆」



「全然大丈夫ー!」



教室とは逆の方向に向かっていった朝霧くんを不思議に思いながら、あたしは皆を追いかけた。







☆*☆*☆*☆*☆







昼休み。


なんだか今日は1日がいつもより1段と長く感じます。


きっと、移動教室が多い上に寮のメンバーにかなりの割合であってるからだよね…。


昼休憩は桐沢くんがくる……はずだし…。



「心音ちゃん?湊叶きた?」



「ううん…まだ…」



「こないんじゃない?湊叶だよ?心音、俺らと食べる?」



「んー…。ぎりぎりまで待ってみるよ」



「そっか…。いつでもきていいからな!」



「うん、ありがと」



あと10分待ってこなかったら、お邪魔させてもらおう。


そう決めて待つこと3分。


桐沢くんがきた。


………きてくれた。


やっぱり悪い人じゃないのかな?


そう思って机で待ってたんだけど………。






「湊叶ー!昼食わねーの?」



「いらねぇ。欲しくない」



「だからそんな細いんだよ。もっと食え」



「そうだそうだ!」



「うるせぇな」



あたしのところに来る気配はなく…。


真人くんや春樹くんと話し込んでいた。