黙って俺のモノになれ【上】


昨日は気まずいまま食事を終えたからさすがに気にしてるかなって思ってたけど…。



「結美(ユミ)さんから聞いてると思うけど…沖田誠二朗です。よろしくね」



そう言って優しく微笑む誠二朗さん。


……この人が新しいお父さんになるんだ。


うまくやっていけるかな…。


男嫌いなこのあたしが。


でも………



うじうじ考えたってしょうがないよね…。


受け入れて新しい生活に早く慣れるしかないんだ……!


お母さんの幸せのために頑張ろう。


そう思いあたしは誠二朗さんの目をまっすぐ見て



「よろしくお願いします…!」



そう言った。














誠二朗さんを含めた4人で食卓を囲む。


不思議な感じがしてしょうがありません…。


でも…お母さんと話しているところを見ると、誠二朗さんはとっても優しい人。


お母さんが心に決めた人なら信じたいな、と思う反面お父さんの浮気を思い出して、この人もそうなのかなって思ってしまっている自分もいる…。



「今日誠二朗さんを連れてきたのはね、あんたたちに会わせるためでもあったんだけど、1番の目的は結婚してからの生活のことを話すためなの」



あたしが1人でぐるぐると誠二朗さんの事を考えていると、お母さんがあたしたちにそう言った。


裕くんは、緊張しているのか何だか分かりませんが、誠二朗さんが来てからほとんど口を開いてません……。