【翔斗side】
ど~も。
内海翔斗で~す。
血液型はA型、さそり座の高校2年生。
彼女は常に募集中~。
ただし、不特定多数のうちの、ね。
て事はとりあえずおいといて。
なんと、今日はおれが心音ちゃん担当。
やっとこの日がきたか~。
心音ちゃん可愛かったからな~。
ずっと楽しみにしてたし。
────コンコン
そんな思いで心音ちゃんの部屋の扉をノックすると、すぐに心音ちゃんが出てきた。
「あ、心音ちゃんおはよ~」
「おはようございます…」
よし、しゅっぱ~つ。
☆*☆*☆*☆*☆
~~~♪
登校中でも構わずかかってくる女の子からの電話。
それに全て応答するおれ。
そう、これがおれの日常。
ただ、今日は隣に心音ちゃんがいるだけ。
だけど、心音ちゃんそっちのけで電話はまずいかな。
昼からは電話でないようにしよ~。
その後心音ちゃんを無事送り届けて、教室へ。
「は~、あつ~」
「おはよ、翔斗」
「おはよ~。拓光」
教室入ってすぐ、そう声をかけてきたのは吉澤 拓光(ヨシザワ タクミ)。
おれの“親友”ってやつ?
「眠そうだな。昨日も遅くまで女と電話か?」
「そ~だよ~」
「はぁ……。ったく、翔斗も懲りないな」
「今更でしょ~」
「まぁそうだな。どうでもいいけど、恨みだけは買わないようにしてくれよ。巻き込まれるのはごめんだし」
こんな事言ってるけど、本当はすっごいいい奴なんだよ~。
こんなおれの友達ずっとやってくれてるんだもん。
「分かってるよ~。おれ、ちゃんと割り切ってる子しか選んでないから」
「はいはい……」
ま、もう半分くらい呆れられてるかな?(笑)
まぁそれでもそばにいてくれるんなら別におっけ~でしょ。