黙って俺のモノになれ【上】



☆*☆*☆*☆*☆









「ね~心音ちゃん」



「……なんですか」



「ちょっと怒ってる~?」



「全然怒ってません…」



「でも、なんか冷たく感じるんだけど~」



「気のせいですよ…」



お昼休み。


場所は食堂。


隣にいるのはもちろん、翔斗先輩…。


朝の話題が話題だからか、いつもの倍以上に苦手意識が強いです…。



~~~♪



…………また電話。


相手は“割り切ってる女の子”かな…。


電話するならあたしなんて放っておいていいのに…。


………と思っていたら、先輩は電話に出ませんでした。



「……先輩…?携帯なってますよ…」



「ん~?いいのいいの。今は心音ちゃんと喋りたいし~」



「そ、そうですか…」



あたしは話すことありませんよ……。


言葉にならない声を必死に伝えようと先輩を見るけど、



「心音ちゃんも同じ様に思ってれてるって~?」



全く通じてないどころか、いいふうに解釈されてしまいました…。



「……………」



「あれ~?もしかして照れてる~?可愛いなぁ」



もうかける言葉もありません…。


ポジティブすぎます、先輩…。


そこがいいところなんだか、どうなのか分かりませんが…。



「ね~心音ちゃん…」



そして再び先輩が話しかけようとした時



「あれー?心音ちゃんと…翔斗さん?」



遠くからあたしたちを呼ぶ声がした。


あの声は………………




「優空くん…!それに朝霧くんも…」



「よぉ」



「優空と奏夢じゃ~ん。今、心音ちゃんと2人で楽しんでたんだから邪魔しないでよね~」



その言葉で先輩に目を向けると、かなりふてくされている様子。


だけどすいません、先輩。


あたしは2人が来てくれて少し……いやすごくほっとしてます…。