黙って俺のモノになれ【上】



「え!?何で俺らが心音ちゃんを嫌うの?」



「だ、だって…あたし急に叫んで怒って…」



「んな事で心音を嫌いになるかよ、ばーか!言っとくけど俺たち心音の事大好きだからな」



そう言ってはにかむ慧くんと、それに頷きながら微笑む玲弥くん。


2人とも、本当に優しすぎます……。



「あ……あたしも………」



「うん、それもちゃんと伝わってるから。それに、何の意味もなく心音があんな事言うわけないし!何かあったんだろ?」



慧くん…そんな風に思っててくれたんだ…。


そろそろ…2人に隠しておくのも限界かな…。


2人とも何となく察してくれて優しくしてくれてるけど…あたしもちゃんと話すべきだよね。


いつまでも隠してはおけないんだから…。



「あのね、玲弥くん、慧くん。あたしの話…聞いてくれるかな…?」



「もちろんだよ」



「あったりまえ!」



「ありがとう。あのね…………」



こうしてあたしは過去にあった事、それから男の子が嫌いだった事。


そして…………


その男の子嫌いが確実に克服されていることを全て話しました。














「………と言うことなの…。今までたくさん迷惑かけてごめんね…。でも、2人には本当に感謝してるんだよ。これからも迷惑かけると思うけど………こんなあたしと仲良くしてくれますか……?」



「……心音、ずっと辛かったんだな。迷惑とか考えんなよ。迷惑なんてかけてなんぼだしな!仲良くするに決まってるじゃん!」



「そんなに辛い過去を話してくれてありがとう、心音ちゃん。俺も慧と同じ、迷惑なんてかけていいし、これからも心音ちゃんと仲良くしたいよ」




「ありがとう……」



こうして過去を打ち明けたあたしは、玲弥くんたちと共に1.2時間目の授業を空き教室で過ごしました。


2時間もさぼっちゃった…。


大丈夫かな…。


だけど、この2時間は無駄じゃなかった。


最初は元男子校なんて絶対にやっていけないと思ったけど…………。



「やばい、俺2時間連続でさぼったの初めてかもしんない!」



「俺もだよ。でも結構楽しいもんだね。心音ちゃんもそう思わない?」



「うん…。そうだね」




今はこんなに大好きで最高なお友達ができたよ、お母さん。