黙って俺のモノになれ【上】



今日1日……先が思いやられます…。






☆*☆*☆*☆*☆






「おはよう…玲弥くん。慧くん」



「おはよ。どうしたの?何かすごく疲れてるみたいだけど……」



「おは。どうしたんだよ、今日は誰の日?」



声をかけると、真っ先にそう言って心配してくれる2人。


たいして変わりはないはずなのに…。


こんな小さな変化にも気づいてくれるなんて嬉しいな…。



「今日は翔斗先輩で……。朝から…」



「げっ…!やっぱあの先輩もいるんだ」



「内海先輩か…。確かにあんまりいい噂は聞かないね…」



あたしが説明しなくても何となく察してくれた様子の2人は、口々に翔斗先輩の事をそう言った。


や、やっぱりそういう人なんですね…。



「そりゃ疲れるよな。大変だなぁ、今日1日。まー何かあったら俺らを頼れよ!」



「そうだね。遠慮しなくていいからね?」



「うん。何かあったらすぐ言うよ…」



絶対何事もなく終わるなんてないよね…。







「とは言え、心音も大変だよな。奏夢に続いて先輩だろ?先輩、女からの連絡とか途切れなさそう」



……全くそのとおりです。



「奏夢はまぁいい奴だけどね。先輩は……お世辞でもいい人とは言い難いね…。特定の彼女を作らない根っからの遊び人って言われてるし、本人もそれを否定してないらしいしね」



「って事はあれだな。周りの女もそれ分かってて寄っていってる遊び人、もしくはバカ女って事だよね」



お久しぶりの毒舌ぶりだな、慧くん。



「ま、そうだね。よく言えば…皆割り切ってるんだと思うよ」



割り切って付き合う。


全く恋愛経験のないあたしには到底想像も出来ないけど……


付き合うってそういう事なのかな…?












─────違う。


そんなのは絶対に間違ってる…!


だって…