黙って俺のモノになれ【上】



「まぁ何でもいいけど。とりあえずそれ渡したからな。じゃ」



「おう」



さて、響月も帰ったし、俺も帰るかな。


あー…そいやー、今日は金魚連れて帰らねぇと。


やべ、今の今まで忘れてたわ。









☆*☆*☆*☆*☆









「おい、バカ女。帰るぞ」



心音の教室に行くと、準備は出来てる様だった。


珍しく準備はえーじゃん。





───────けど


何ぼーっとしてんだあいつ。


準備は出来てるはずなのに何故かぼーっとして動かない心音。


そうかと思うと、急に動き出し俺のとこまできた。



「すいません…。お待たせしました」



本当変なヤツ。



「帰るぞ。ちゃんと…」



「……ついていきます…」



「へぇ~。よく分かってんじゃん」



今もびびってねぇとは言い難いけど…


朝よりはましになったじゃん。


一体なんの心境の変化だよ。


ま、俺には関係ねぇか。



「あ、朝霧くん…!実は今日バイトの日で…。このままバイト先に行かないといけないんです…」



「…………………」



へぇ。


心音いっちょまえにバイトしてんのか。


そう思いながら寮の方へ向けていた身体を門の方へと方向転換して再び足を進めた。



「え、えっと…1人で行くので門までで大丈夫です…」



は?今門に向かって歩いてんのにこいつ何言ってんだ?


それに頼まれた仕事をほっぽり出したりするかよ。



「何言ってんだ、お前は。バイトならそうと早く言え。道案内しろ、仕方ねぇから送ってやる。道間違えんじゃねぇぞ」