黙って俺のモノになれ【上】





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朝霧くんに荷物を届けて


残り1時間の授業をうけて






早いものでもう放課後です。



まぁ…正確にいうと荷物は朝霧くんのお友達?に預けたのですが…。



「心音じゃーなー。俺ら部活行くから!」



「またね、心音ちゃん」



「うん。また明日ね……。部活頑張って…!」



「さんきゅー!」



あたしも最近知ったんだけど……


玲弥くんたちはテニス部に所属しているみたいです…。


爽やかな2人にはぴったりな部活です。



「おい、バカ女。帰るぞ」



2人とお別れして、帰る準備を終えたタイミングで朝霧くんが迎えに来る。


ば、バカ女……………。


朝霧くんの言葉にはいちいち傷つきます…。


でも……………………








────────………




『…心音なら絶対大丈夫!いつも通りでいいんだよ。変に緊張せずにさ』





『根はいいやつだから』






────────………





逃げちゃだめだ。


変に緊張せずに、いつも通りで………。


慧くんが言ってくれた言葉を繰り返し頭で考えて、自分を落ち着かせる。


……きっと大丈夫なはず。



「すみません…。お待たせしました」



「帰るぞ。ちゃんと…」



「……ついていきます…」



朝霧くんが言い終わる前にこれから彼がいうであろう言葉の返事を返すと、朝霧くんは1度驚いた顔をして、すぐ意地悪な笑みを浮かべた。



「へぇ~。よく分かってんじゃん」



慧くんたちのおかげで、ですが…。


だけど、朝霧くんがこう言ってくれると言うことは朝よりは前進ってところでしょうか…?


あ、それよりも…


今日は伝えないといけないことが…!



「あ、朝霧くん…!実は今日バイトの日で…。このままバイト先に行かないといけないんです…」



恐る恐る、あたしはバイトに行かなければならない事を口にした。