5時間目が終わってからすぐに行こう。
そう決め、あたしは玲弥くんたちの元へ向かった。
「あ、心音ちゃん。おかえり」
「先生から何預かった?」
「えっと、中身はよく分からないんだけど、小包みたいなのもらったよ…」
「小包か…。奏夢、一体何もらうんだろうね」
「さぁ?まぁいいじゃん。それより早くお昼食べよ」
「そうだね」
結局小包の中身は謎のまま、あたしたちはお昼を食べることにした。
「そういえば、奏夢のことどれくらい知ってる?」
食べ始めて数分。
慧くんが急にそんな事を尋ねてきた。
朝霧くんの事、か……。
「えっと、朝霧奏夢くん。総合学科、16歳で同級生…。今は帰宅部だけど、中学校の時は野球やってた………ってことくらいかな…?」
「思ったより知ってるね。なら俺達が言うことは何もないかな。ね、慧?」
「だな。ただまぁもう少しだけ付け加えるとすると…」
そこまで言うと慧くんは、あたしの目をしっかり見て再び話し始めた。
「奏夢んちは、すっごいお金持ちだって噂。朝霧コーポレーションって聞いたことない?」
朝霧コーポレーション…。
あの大きな会社のことかな…。
…………………もしかして…!?
「そこの社長が奏夢のお父さんなんだってさ。俺も最初聞いた時は驚いたよ」
やっぱり…。
朝霧くんっていつも上から目線で怖いけど、本当にすごい人なんだな…。
「ってことは、朝霧くんは将来お父さんの後を継ぐつもりなのかな…?」
「たぶんそうなるだろうね」



