黙って俺のモノになれ【上】



「心音おはよー。ってどした?その汗!」



教室についた頃には汗だくでした…。



「おはよう。すごい汗だね…。タオルかなんか持ってる?」



「タオル…持ってたと思う…。朝霧くん、歩くのすごく早くて…頑張ってついていってたらこんなになっちゃった」



朝から体育の時間以上の運動量かもしれません…。



「あー…今日奏夢なんだね…」



「奏夢は悪いヤツじゃないけど、ちょっと大変かもな…」



やっぱりそうなんだ…。


でも…悪い人じゃないようなので、そこは良かったかな…。


玲弥くんと慧くんが言うなら間違いないしね。



「そっか…、気をつけるね…。ところでさ、今日のお昼、朝霧くんが来られないみたいで…。一緒してもいいかな……?」



「もちろん」



「心音ならいつでも大歓迎だよ!」



「ありがとう…!」



やっぱり玲弥くんたちといるのが1番楽だし、楽しいな……。













☆*☆*☆*☆*☆













「はい、じゃ今日はここまで」



大嫌いな物理の時間がやっと終わる…。


「あ、号令の前に柊。朝霧に渡しとけって日向先生から預かったものあるから、後で教卓のところまできてくれ。じゃ号令」



と、思ったのに野暮用を頼まれてしまいました…。


…よりにもよって渡し人は朝霧くん……?



「きりーつ。れーい」



「「「ありがとうございましたー」」」



今日は放課後まで会わなくていいと思ってたのに…。


そう思いながらあたしは先生の待つ教卓へ足を進めた。



「先生、渡すものって……?」



「おー、柊。よく分からんがこれだ。よろしく頼んだぞ」



そう言って渡されたのは小さな小包。


帰りに渡そうと思ってたけど、急ぎのものだったらいけないし…。