黙って俺のモノになれ【上】



俺は本当に異性に免疫がない。


もちろん、中学の頃、周りに異性がいなかった訳じゃないし、告白だってされなかった訳じゃない。


ってか、むしろ数え切れないくらいはされた。


けど、小さい頃からコミュニケーションを取るのが苦手だった俺は、同性でこそ話せるようになったが、異性への免疫はどうしてもつかなかった。


そしてそのまま今に至る、という訳だ。


ここ桜河は男子校だから、異性を気にすることなかったんだが…


柊が転校してきて少し状況が変わった。


関わりが全くないなら、変わりはないだろうが、関わりはありまくり。


それに加え、柊は女の中でも少ないタイプだから余計に接し方が分からない。


柊が今までに接したことのないタイプだからか、あいつといると俺が俺でなくなりそうな気がしてならない。


実際、今日何度も俺らしくない言動を無意識にしていた。


瑠依に突っ込まれるくらいだしな…。


でも、だからと言って異性はの接し方が分かったわけじゃねー。


とりあえず今は、柊を不安にさせないようにするのが第1だな。


本当、女って分かんねー…。


俺には難しすぎる。