黙って俺のモノになれ【上】



こいつら…何かある度にすぐ言い合いになるんだよな…。


いい加減学習しろよ…。


歩結ももう止めるのめんどくさくなってるみてーだし。



「少し休憩しようか」



歩結の一言で、皆は横になったり、席を立ったりとばらばら。


そして会話に出てくるのは



「おれ早く心音ちゃんと登下校したい~」



柊のこと。


ここ最近、口を開けば柊の話題ばかり。


別に俺は嫌なわけじゃないが、柊の印象は皆ばらばら。


特に…優空と湊叶はよく思ってない。


湊叶は柊の話になるのが分かってるのかここ最近ずっと集まりあっても来るだけ来て寝てるし、優空も“周りの女と一緒でくだらない”と言っている。


他のやつらも柊のことをよく思ってる、とは言い難いな…。


唯一、歩結だけは柊の事を大事に思ってるって感じか。


俺も歩結に同感だな。


悪いやつじゃないと思うんだけどな…。


まぁこいつらもいつか分かるだろう。


って、休憩挟むと眠くなってきたな……。


そろそろ部屋戻るか。



「悪い、俺部屋戻るわ」



そう言い、扉を開けかけたところで



「奏夢。明日お前だよな?どうしようと勝手だが柊を怖がらせるような事だけはすんなよ。あいつもまだ慣れてねーんだから。じゃ」



奏夢に釘をさしといた。


あいつ、悪いやつじゃないんだけど、強引で口悪いからな…。


柊みたいなタイプはあーゆーのが1番苦手なはず。


あーでも言っとかないと、奏夢はそんなのお構い無しに連れ回しそうだからな…。


言っても聞くかどうか分からねーけど、言わないより言っておいた方がいい。