黙って俺のモノになれ【上】



「おれ、後で部屋いってみようかな~」



「翔斗、それだけはやめておけ」



「楓~。なんで~?」



なんで、と言われても。


危ないからに決まってるだろ。



「翔斗…。俺からも言うけど、本当にやめとけよ。心音ちゃんが1人でいれる数少ない時間なんだ。そっとしといてあげよ」



さすが歩結だな。


かなり説得力があったみたいだ。


翔斗ももう何も言えねーって顔してるし。



「ちぇ。じゃぁ早くトランプしよぉ。おれ配るから~」



「翔斗。湊叶寝てるけどいいのか?」



聞く必要もないと思うけど、一応な。



「あ~湊叶はいつもの事じゃん。5人でやろぉ」



「まぁ湊叶が起きてることなんてそうそうないよね…」



「俺、呼びに行った意味ありましたかね」



「ほとんどないな」



「ってそれをお前が言うなよ!奏夢。行かせたのはお前だろ?」



「まぁまぁ優空も奏夢も落ち着けって」



「トランプ配ったよ~」



今日もこうやって時間が過ぎていくんだろうな。


















☆*☆*☆*☆*☆



「また俺の負け…」



「優空ってトランプ弱いよな」



皆が集まって1時間が経過した。


ババ抜き、七並べ、ダウト…。


何をやっても負けるのは必ず優空。


そして今まで1度も負けなしな奏夢。


奏夢、絶対ギャンブルの素質あるな…。



「うるせぇ。奏夢が強すぎんだよ」



「俺に適うやつがいる訳ねぇだろ」



「出たよ…奏夢のプチ自慢」