確かに、優空くんは何も問題なんてなさそう。
どうして一人部屋に…?
「聞くところ、優空が頼み込んだらしいんだよね。1人部屋にしてほしいって」
優空くんが…?
誰よりも友達が多くて、みんなといるのが好きそうなのに…。
「確かにそれは謎だな…。でもまぁ優空にも優空なりの事情があるんじゃない?」
「うん。そこら辺は俺も詳しく聞いてないんだ」
優空くん…なんでだろう…。
「そして最後に歩結先輩と楓先輩の二人。あの2人はしっかりしてるでしょ?だから他の人たちのまとめ役って形で一人部屋らしいよ。だから心音ちゃんもあの2人は警戒しなくても大丈夫だと思う」
「先輩たちはしっかりしてるもんな」
「そっか……。あたし玲弥くんたちのおかげで色んなこと知れてる…本当にありがとう」
玲弥くんたちがいなかったらきっと、あたしは乗り越えられていない。
色んな事を教えてくれるから…
どんな時でも一緒に居てくれるからあたしは少し強くなれる。
頑張ってみようかなって思える。
まだまだ遠慮はあるけど、いつかありのままの自分を玲弥くんたちに出せるといいな。
そんな思いを込めてあたしは2人に今までで1番の笑顔を浮かべた。
「心音さ、最近よく笑うようになったよね」
「うん、すごく嬉しいよ」
そう言ってもらえてよかった…………。
「もっと頼っていいんだからね。俺らはずっと心音ちゃんの味方だから」
「当たり前だろ!」
「二人とも本当に本当にありがとう…!」
何だか最近少しずつ玲弥くんたちとの距離が縮まってる気がする。
少し前のあたしだったら考えられなかった…。
あたしの中で何かが変わり始めてる。
そう感じた1日だった。



