黙って俺のモノになれ【上】



「心音ちゃん!迎えに来たよ!!」



「少し待ってください…」



「大丈夫だよぉ!」



あいつに声をかけ、待っていると玲弥と慧がきた。



「優空!心音の迎えか?」



「元気してた?」



そっか、玲弥たちあいつと同じクラスなんだ。


玲弥たちと一緒ならあいつもよかったんじゃねぇの?


いい奴らだし。



「そうだよ!心音ちゃんの迎え!」



「心音さ、優空の事何も知らないっぽかったから今日の昼教えといた!」



へぇ、話したんだ。


って言うか知らないままで良かったんだけど。


まぁいいか、言ったもんはしょうがねぇ。



「そっか!ありがとね!ちょっと恥ずかしいけど」



「それにしても本当に久しぶりだね、優空」



まぁこんな事でもない限り、こっちに来ねぇからな。



「会いたかったー」



「僕もだよ!元気そうでなにより!」



これは半分本気。


玲弥たちはきっと俺の表だけを見て接してるわけじゃない。


それが伝わってくるから、俺も玲弥たちと会うのは全然嫌じゃないんだ。


だけど…本性見せるのはやっぱ恒太だけで十分だ。


そしてふとドア付近を見ると、あいつが遠慮気味にこっちを見ているのが見えた。


あー…行きづらいとか思ってるな、あれ。


準備できたみたいだし、そろそろ行くか。



「ごめん!心音ちゃん!準備はできた?」



「あ、はい…!」



「じゃ帰ろっか!またな、玲弥と慧」



「うん、またねぇ」



「また遊びに行こうぜ!」



そう言う玲弥たちに笑顔で手を振り、心音に視線を向けた。



「帰ろ?」



「はい…!」



モデルの事詳しく聞いたみたいだけど…


今のとこ態度には出てねぇな。