黙って俺のモノになれ【上】



「へぇ」



「何だよ!冷てぇな!」



そっか、一緒か。


よかった。


なんて思ったことは絶対こいつに言ってやらねー。




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°
















このあと、恒太も俺を追っかけてモデルになったんだよな。


ま、顔もスタイルも悪くなかったし。



って…何思い出してんだ。


でも……………………



「なー、優空。聞いてんのか?」



こいつのおかげで俺は“友達”という温かさを知れた。



「聞いてる」



「嘘だろー!」



「嘘じゃねぇよ」



「しょうがねぇ!もう1回言うからちゃんと聞いとけよ!」



まだ“ありがとう”なんて恥ずかしくて言えてねぇけど…いつか必ず伝えるからな。



「恒太…残念だけど時間だ」



「お前らー席つけー」



「えー!つまんねぇの」












「じゃなー。優空!転校生しっかり面倒見てやれよ!」



放課後、ドア付近で恒太が叫ぶ。



「うん!ばいばい、恒太!」



恒太との距離が遠いため、俺は仕方なく明るくそう返した。


すると



“キモ”



恒太の口がそう動いた気がした。






……あのヤロー、ただじゃおかねー!


きもいことくらい自分でも分かってるっつーの!


そう思いつつ、頬が緩んでる俺も俺だな。





さ、めんどくせーけどそろそろあいつ迎えに行きますか。


こうして俺も恒太に続いて教室を後にした。