黙って俺のモノになれ【上】







翌朝--



ピピピピピ--……



8時半にセットしていたアラームが朝の始まりを告げる。


あたしは右手でアラームを止め、身体を起こした。


今日は土曜日。


特別な予定はありませんが、今日お母さんにあたしたちの思いを伝えようと思います。




下に降りると、いつものように朝食が食卓の上に置いてあった。


土曜日もお母さんは仕事なんです…。


そして今日はあたしも10時からバイト。


バイトは、少しでも家計を支えられたらいいなと思って中2の時に知り合いのつてで始めることになりました。


朝ごはんを食べて、顔を洗って、バイトに行く準備をして…


9時40分に家を出る。



「いってきます」



そうひとり言を呟いて、家を出発。









バイト先は歩いて10分の喫茶店。


お店の裏口から入って、従業員さんにご挨拶。



「おはようございます…!」



「おはよう、心音ちゃん」



「待ってたよ~心音!」



笑顔で挨拶してくれたのはここ【喫茶SKY】のオーナーの道端 輝(ミチバタ ヒカリ)さんと、親友の市川 汐梨(イチカワ シオリ)ちゃん。


汐梨ちゃんは、同じ時期にバイトを始めた仲間。


ど緊張してたあたしに気さくに話しかけてくれた明るくて可愛い女の子。


そんな汐梨ちゃんはあたしの憧れなんです…!