イレカワリ

☆☆☆

男子生徒と外で遊ぶことはほとんどなくて、あたしは少し緊張していた。


純も歩もタバコも吸うらしいし、どこか怖いイメージが付いていた。


それでも一緒に歩き出すとやはり2人はとても仲がよくて、バカな会話をしては大きな声で笑い合った。


「カラオケ行こうぜ、カラオケ!」


純がそう言い、先に歩いて行く。


「あぁ、いいね」


俺もそれに続いて足をすすめた。


ボウリング場と隣接したカラオケ店に向かい、2人で個室へと通された。


「よっし、何歌う!?」


そう聞きながら、純は鞄からタバコを取り出して火をつけた。


その手馴れた動きに思わず見入ってしまう。


純はカッコイイからタバコもよく似合っている。


けど、制服姿のままタバコを吸っている純にドキマキしてしまう。


「なんだよ、曲入れないのか?」


「い、いや、歌うけど……」


あたしはそう言いながら純のタバコを指さした。


「なんだよ欲しいなら言えよ」


何を勘違いしたのかタバコを一本差し出してくる純。


「い、いや。俺は別にいらないけど」


慌ててそう言うと、純は「遠慮すんなって」と、あたしの手にタバコを乗せて来た。