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窓の外の太陽は真上に向かっていた。


ファミレスへ移動したあたしたちは、数日前に歩と入れ替わってしまった事を純に打ち明けていた。


「本当かよ」


話終えた後、純は目を見開いてあたしを見た。


「信じられないかもしれないけれど、本当なんだよ」


ここで信用してもらえないと、話は前に進まない。


だけど、到底信じられる内容でもないだろう。


あたしは考えをめぐらせながら純の反応を見守っていた。


「いや、信じるよ」


「え?」


いとも簡単にそう言った純に、今度はあたしが目を見開いた。


「昨日、お前がマホを叩いたって噂を聞いて驚いたんだ。お前は女に手を上げるようなヤツじゃないし、なにがあったのかなって」


「でも、それだけで入れ替わりを信じてくれるっていうの?」


それではあまりにも安直だ。


そう思いっていると、純は左右に首をふった。


「違うんだ。俺は、元々知ってたんだ」