感傷的に君をおもう



「んん…」


小言が聞こえたのか定かではないが、かすかに眉をしかめて身じろいだ。


「はいはい、余計なお世話だね」


ベットにマユを横たえ布団をかけてやる。


「幸せそうな顔しやがって」


少し呆れて鼻をつまんでみる。
んがっという緊張感のない声がしてなんだか面白い。