感傷的に君をおもう



「ううっ…うっ…」


だんだん泣き声は小さくなり、しゃくりあげるような声だけになった。

3時間ほど激しく泣きわめいて、悪口を言ってスッキリしたようだ。

時計はそろそろ午前2時をすぎる頃。


「…アキラぁ、眠い」


「そりゃ、あんだけ騒げばそうなる」


泣いていたと思ったら、泣き止み、電池がゆっくりと切れるように動きが鈍くなってきた。


「泊まっていってもいい?」


「どうせそのつもりで来たんだろ」


「正解」


へらっと笑いそのまま後ろに倒れた。