私はあの日愛する人に牙を立てた。 あの日からどれくらい人の血を飲んでいないのか。 それまでは適当な人間の血を飲んで、ただ流れるように暮らしていた。 でもこの世で唯一の血を見つけてしまった日から、それ以外の血をうけつけなくなった。 いつか私のおじい様が言っていた。 唯一を見つけけた吸血鬼に残される道は2つ。 愛する者に傷をつけるか 自分が滅んで行くか