野山あおい (のやまあおい)


私は彼に恋をした。


遠山魁斗 (とおやまかいと)


彼は私を知らない。
話したこともなければ同じクラスでもない。


同じなのは蘭閑(らんかん)高校の
1年生だということだけ…





彼を初めて見たのは入学式の朝だった。


増山「かいとー!!」


=ドンッ=


あおい「イッタ…」


増山「わりぃ。大丈夫か?」


あおい「あっだっ大丈夫です。ごめんなさい」



増山「ごめんな!」


魁斗「増山ー!先行くぞー!」


増山「待てよーかいとー!」


魁斗「お前おせーよ!」


増山「わりぃ、わりぃ!」



あおい「かいと…くん…」





これが彼との出逢いだった。