私は寮長室兼、私と枢の部屋に戻った


「ただいま枢」

私は枢にすり寄った

すると枢は私を撫でて


「おかえり瑠璃」

と言った

「錐生くんとはどうだった?」

「ちゃんと話し合ってきたよ。」

枢はそうかと言うとカウチに横になった

「ねぇねぇ、星煉ってどこの貴族なの?」

私はずっと気になっていた。

「星煉は元人間のヴァンパイアだよ。それに苗字なんてないと思う」


「えぇ?!零と同じってこと?」

あ、零のこと言ってよかったのかな


「錐生くんに聞いたんだね。」

あ、知ってたんだもう


「星煉は僕が瑠璃や優姫、家族を失ってすぐくらいの夜会で僕に捧げられた生け贄だったんだ。」


生け贄?

「生け贄ってどういうこと?」


「純血のヴァンパイアによく媚を売るために貴族のヴァンパイアが人間の子供を純血に捧げるために育てられるんだ。星煉はその時に僕に捧げられた子だよ。」


え、

「そうなの?!」

「じゃあ、枢が星煉をヴァンパイアにしたの?」


「そうだよ。」

そうなんだ…
なんかショック、、

すると枢はクスっと笑うと

「僕はその時最初は星煉の血を吸う気はなかったよ」


「え、じゃあなんで?」


「僕に星煉が捧げられた時、星煉の妹も一緒に捧げられたんだ、それで僕は血をもらう気はなかったから岐城理事長の元へ行ってもらうつもりだったんだ。」


「え、?」


「けどその行ってもらう途中に妹が逃げてしまってその妹を星煉がおっているうちに悪いヴァンパイアに襲われてしまって、妹は死んでしまって星煉は瀕死状態になってしまったんだ。」


え…悪いヴァンパイアが


「その瀕死状態の星煉を見つけて本人の同意のもと、僕は星煉をヴァンパイアにしたんだ。」



そんな話があったんだ…

「そうなんだ…ありがとう。」


「いいよ。今日はまたゆっくり寝よう」

「うん。」


おいでと呼ばれ私は枢がいるカウチに一緒に横になり抱かれる感じで覆われ安心した気持ちで寝た