郷太は隣に座った。

「ok、僕の言う通りにしてみて。えー、、っと。あそこの小さい男の子2人連れてる家族。上の子は何歳だと思う?」
郷太の視線をたどってみた。
1組の家族連れが見えた。
「え?えーっと、、

そんなに大きく見えないし、、
小学3年生くらいとか?9歳?」

「『何で急にそんなこと聞くんだろ?それが何の関係があるんだろ?』そう思ってる?」

あたしは眉根を寄せた。
「なんだか、いつもの郷太と感じが違う気がするんだけど。。」
「ふふ、今は僕がコーチだからね。
コーチぶっちゃダメ?
じゃ、さっきの話に戻すよ。」
郷太に強引に促され、あたしはさっきの家族に視線を戻した。