ここに来て三日目になっていた。


「遅い!紐が地面に着いてるぞ!もっと足を細かく上げろ!」
竹林に一花の声が響く。
「きゃーーーー、これでも、はぁはぁ、、」
がんばって走ってるのに〜〜〜、、!

「走りに集中しろ!まだ紐が着いてるぞ!」

雑誌に出てきそうなオシャレなコーディネート、なのに、腰には長い紐を着けられ、七花は竹の間を休みなく走らされていた。
その紐が地面に触れることのないように走る、速く走る訓練の一環だった。


走るのはそんなに得意じゃないけど、でも、こんな綺麗な服で走るのは、走りづらくてしょうがない!袖は風の抵抗を受けて膨らむし、ゆったりしたズボンは足にまとわりつくし、ヒールのある靴は走りづらいし!
「これじゃ、、走れないーっ!」


はぁ、はぁ、はぁ、もう、無理〜〜。。


何度目の叫びだっただろうか。