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話はまずおばあちゃまの会社のことに触れた。
おばあちゃまの会社、今はおじさんに経営を譲るとされた製薬会社は、この地域に古くから根付いてきたものだった。

それはあたしも聞いて知っていた。
確か、、江戸時代くらいに小さな薬問屋から始まったとかで、ざっと、、400年前くらいに遡る。

でも今の製薬会社の形になったのはもっと後のことらしい。他にも清掃会社と警備会社、遠縁の親戚で花火師になってる家系があるとか、ないとか。。


それらが実は元をたどれば、昔、密かに隠れて暮らしていた先祖たちが、今で言う忍びを生業にしていたことに始まるという。だが、時代は変わり、生きていくために忍びから形を変えていった、、と。

その流れのなか、うちの家系は現在の製薬会社の形になっていった。。

でもぶっちゃけ、そんな遠い昔の話なんて、眉唾ものなことも多いはず、、とあたしは思っていた。脚色もあるはず。だからそこに忍者の云われを汲む云々と言う話があっても、まぁ、それはそれかな、、と聞いて流せるのだけど、飲み込めないのは次だった。