君がくれたもの



コツンと合わさった額同士。

何だかくすぐったくて、

嬉しくて、

私は気付けば笑っていた。

そんな私につられてクスクス笑い始めた大輝。

「…私もこんなに好きになったのは初めてだよ。」

初恋とは言えないけど、

こんなに愛しく思ったのは、

大輝が初めて。

「あ、あと、デートも大輝が初めて。」

と笑うと、

硬直した大輝。

…?

「え?あいつは?」

あー、あいつって悠介?
多分そうだよね?

「そいつとは、デートもしてないよ。

毎週麻美とあいつデートしてたしね。」

と、笑った私を抱き寄せた大輝。

「…ごめん、すごく嬉しい。
本当に嬉しい。

ありがとう、日菜子。」

震える大輝に、

笑いながら、

「もう〜!大袈裟だよ。

だけど、私もありがとうね。」

こんなに愛しいって思える人はこの先大輝以外に出会えるのかな。

こんなに私を想ってくれる人は大輝以外にいるのかな。

きっと、どこを探してもいない。

「…ずっと、ずっと、

私を離さないで。」


大輝の肩におでこを当てた私を、

「誰が離してやるもんか。」

そう言って守るように包み込んでくれた大輝。



まさか、


自分から大輝を手放すことになるなんて、

想ってもいなかったんだ…。